2010年11月17日。ついにビートルズが iTunes に登場。
音に関しては、すでに ザ・ビートルズ・ボックス
も購入している。USB には 24bit 44.1KHz の FLAC (Free Lossless Audio Codec) で納められているので、個人的には iTunes の AAC 256kbps iTunes Plus には惹かれるものはなし。
しかし、問題は全オリジナルアルバムを抱き合わせしたボックスセット *だけ* のおまけ映像。映像は2種類、片っぽのミニドキュメンタリーの方はボックスについてくる DVD と同じだと思うので(要確認)まあどうでもよかったのだけれども、もう一方の ライブ映像 はまさにビートルマニア垂涎のシロモノ。ビートルズ念願のアメリカ初上陸時、1964年2月11日のワシントンD.C.コロシアムで行われた歴史的なアメリカでの初コンサートの模様を収録した映像で、これがすごかった。
Washington DC のコンサートはドキュメンタリー作成用に撮影されていたが、アメリカ上陸時のあまりの反響に、急遽劇場での公開が決定した、といういきさつがあり、これを元にした映像はあちこちに出回っていて、ビートルズ・シネ・クラブが主催していたフィルムコンサートなどでも時折お目にかかる機会はあった。たとえば、1978年にIP/集英社配給で公開された ザ・ビートルズ グレイテスト・ストーリー
この状況が大きく前進したのは、その後、ビートルズ側が公式に1990年にリリースした ザ・ビートルズ ファースト U.S.ヴィジット
以降、マニアの間では「ワシントンD.C.コロシアムのコンサートは高画質ビデオ映像版が (Beatlesの) Apple Corps にはあるはずだ」という共通認識が確立されたが、そのあと公式に高画質版が長編で発表されることは無く、ビートルマニアはまさに「おあずけくった犬」状態の飼い殺しになっていた。
2003 年には The Beatles In Washington D.C. Feb. 11th, 1964
そして、2010年11月17日。ビートルズが iTunes にやってきたのを記念して、ついにビデオマスターの全長版が公開されたのだ。
いまなら期間限定で iTunes ストア、および (Jobsの) Apple.com の 特設ページ でストリーミング映像を見ることができる。
from 特設ページの解説:
1964年2月11日。歴史的な「エド・サリヴァン・ショー」出演から、わずか2日後。ビートルズはアメリカ初のライブコンサートを行い、さらに歴史を作りました。ワシントン・コロシアムで7,000人を超えるファンの目の前に登場した彼らは、「I Saw Her Standing There」「She Loves You」「I Want to Hold Your Hand」などのヒット曲を次々とプレイしたのです。
ビートルズのスタジオアルバム全13枚。そのすべてのiTunesでのリリースを記念して、伝説的な2月11日のパフォーマンスの完全版をストリーミングでお届けします。さらに「The Beatles Box Set」を購入すると、このコンサートのビデオがあなたのものになります。
すばらしい。もちろん画質は過去最高。音質も過去最高。演奏は荒削りだし、ステージ上のボーカルマイクは John (画面向かって右側) のほうばかりオンになっているし、という状態だが、なんといっても初のアメリカでのコンサートという熱狂と興奮による勢いが全てを補って余りある様子が伝わってくる。
悩ましいのは、先に述べた通り、これを「入手」するには(またもや大枚はたいて)iTunes 版の The Beatles Box を購入しなければならない、ということ。
ちなみに、ビートルズ/EMI/Apple と iTunes の契約は2011年のある時期までの独占契約、とのこと。他の音楽配信サイトにビートルズが登場するのは、もうしばらく後のことになりそうだ。