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2010年3月27日

祝 - Hollies、 Rock & Roll 殿堂入り

レコードコレクターズ2004年2月号の『ホリーズ特集』に掲載された Graham Nash の(当時の)最新インタビュー『ホリーズはロックの殿堂入りすべきだよ』から足掛け6年、ついにそれが実現する日がやってきた。

2010年3月15日、NYC の Waldorf Astoria ホテルでの記念式典では、歴代 Hollies から Graham Nash, Allan Clarke, Eric Haydock, Bernie Calvert, Terry Sylvester の5人が参加。残念ながら、現役 Hollies を率いて UK ツアー中の Tony Hicks, Bobby Elliott は参加できず、件のナッシュのインタビューで語られていた「一緒にホリーズとして唄う」は完全には再現されなかった。記念式典前の Bobby のインタビュー The Hollies - The Hollies Rockers To Miss Hall Of Fame Induction - Contactmusic News では、「授賞式に参加するみんなを祝福するよ、彼らが僕のを無事に持ってかえってくれることを祈ってる(bring my award back in one piece)。(UKツアーの)会場の日取りを変えるのは無理なんだ。ちょっと厳しい選択だったけど、やっぱり母国のファンを優先しなくちゃね」と語っていた。授賞式では Graham がこれに答えて、「Bobby と Tony は昨晩 London Palladium でプレイしたので来られません、彼らの分を無事に持って帰れればいいけどね(hope we take their awards home in one piece)」とスピーチしていた。(動画はこちら on YouTube)

それに先立つ Allan のスピーチは感動的。「親父に音楽でプロになるって言ったとき、もっても3-4年だろうって言われたのを覚えてる。だから、手に入ったお金をせっせと銀行に預けたんだ。なあ、親父、俺はこうして殿堂の一員に迎えられたよ。なんて長い年月なんだろうな(How's that longevity)」だって。いいなあ。
これに続いた Graham のスピーチは、彼の人柄がわかる感じ。彼にとって、Hollies の殿堂入りは長年の願いだったのは先のレココレのインタビューからも知れる通りで、ノミネートと投票に尽力してくれたいろんな人にまず感謝。病気で来られなかった初代ドラマー Don Rathbone に早く良くなるように祈ってる、とか、先の Bobby と Tony に祝福と感謝を、とか、Hollies のプロデューサーで昨年亡くなった Ron Richards とかへの感謝も忘れない。でも、彼にとってこの殿堂入りで「特に」とスピーチで念押しするくらいうれしかったのは彼が5歳のときから63年間の親友である Allan が殿堂入りすること、と述べている。(動画はこちら on YouTube)

登壇した5人全員のスピーチが終わった後、Graham と Allan がステージに残って3曲を披露。バックは CBS の看板番組の一つ、Late Show with David Letterman Show の番組ハコバンを担当している Paul Shaffer band が勤めた。(動画は こちらこちら on You Tube)
2000年にエンターテイメント界からは引退していた Allan がどうなのか、と、見ているこちらは期待半分、怖さ半分状態。当の Allan 本人もステージに上がることには相当ナーバスになっていたようで、Graham も記念式典前のインタビュー Graham Nash Says Entering the Rock Hall With the Hollies Is Bigger Than With CSN - Spinner では「Allan はもう唄えないんだ、でもタンバリンとギターで演奏に参加する予定だよ」と答えるなど、Allan にプレッシャーをかけないように気配りしていた。(ちなみに、このインタビューでも Graham の Allan に対する親友としての思いが端々から伝わってくる。)
記念式典後の Graham のインタビュー The Hollies - Nervous Clarke Took Singing Lessons Before Hall Of Fame Concert で明かされたエピソードでも、「(殿堂入りが決まって)初めて Allan に電話して殿堂入りされるときに何曲かやれるかいって訊いたんだ、そしたら『もう10年も唄ってないんだし、唄えると思えないよ。とりあえずヴォーカルコーチのところに行ってみて、どうなるか見てみるしかない』って言ったんだ。一週間後、彼が電話してきて言うには、『わかるだろう、昔と同じに唄えないんだったら唄いたくないんだ、だから唄うって約束できないよ』って。」と語っている。しかし、このインタビューの締めくくりの Graham の言葉は「でも、リハーサルの最中に Allan は唄いだしたんだ、それも昔通りにさ」...そう、Allan は唄った。10年のブランクがある御歳67歳なんて思えないくらい溌剌としていた。

初めの2曲、Bus Stop と Carrie Anne は Maroon 5 の Adam Levine と Jesse Carmichael がサポートヴォーカルとして参加。Allan のヴォーカルマイクはミックスを小さめにしてあって、ちょっと聴きづらいのだけれども、時折 Allan の声が聴き取れる。そして Allan にとってのハイライトは3曲目、72年に US Cash Box で1位に輝いた Long Cool Woman In A Black Dress。こちらには Train の Pat Monahan がリードヴォーカルとして、また今回 Hollies へのプレゼンターを務めた Little Steven Van Zandt がギターで参加。この曲は Allan が主導して書いたナンバーで、かつイントロの印象的なギターリフも Allan が「発明」したとあって、まさに Allan Clarke 一世一代の大ヒットと言え、Graham 脱退後のナンバーであるにもかかわらず Graham も友人として嬉々として演奏に加わっている。やっぱり親友の晴れ姿がこの人にとってはなにより嬉しいんだね。こちらでも Allan のマイクはミックスが小さめだが、こっちの方が唄いやすいのか、往年の Allan 節が端々に聴こえ、嬉しくなる。
この Long Cool Woman In A Black Dress 演奏中にちょっとした事件が。Terry Sylvester が飛び入りのように参加して、1stヴァースの終わり頃に Pat Monahan に耳打ちしてマイクを奪取(笑)、2ndヴァースを嬉々として唄い始めるのだが、Allan は毅然とマイクを Pat に返すように Terry に促すのだ。はしゃぎ過ぎ Terry をたしなめる Allan 兄貴、といったところか。


Graham は殿堂入りが伝えられた直後のインタビュー Graham Nash "Honored" By the Hollies' Rock and Roll Hall of Fame Induction でも「Hollies は殿堂入りするに値するグループだと思う、けれど(殿堂入りの報に対する)僕の一番最初の反応は僕の親友である Allan に対するものだった」と語っているし、式典のあとのインタビュー Graham Nash Reflects on The Hollies’ Hall of Fame Career - RollingStone Magazine Blog でも「昔からのパートナー(Allan)が殿堂入りしたことに興奮を抑えきれなかったよ、彼はずっと過小評価されてきたリードシンガーなんだから」と語っているなど、Graham にとって Allan は本当に大切な幼なじみ、かつ、親友であり続けているんだな、とわかる。なんとも心温まる話ではないか。

なにはともあれ、Hollies おめでとう。これでしばらく音沙汰のないポリドール期のアルバムのEMIからのリマスターが再始動すると嬉しい限り。

(2012/01/10 追記): どうも Terry にとっては癪に触る出来事だったようで、彼のオフィシャルサイト www.terrysylvester.com の News セクションの 2011/1/13 付けの箇所では以下のようにコメントされている:
In answer to lots of emails regarding the 2010 induction of the Hollies into the R&RHOF, Terry has this to say, "Nash & Clarke were extremely disrespectful to me, & that kind of behavior will not be tolerated". Also, why was Nash still on the stage for 'Long Cool Woman, In A Black Dress' playing tambourine? Hypocrite!
そうはいうけれど、ご自分にとっても名誉この上ないはずの晴れの席にサッカーユニフォームとだぼだぼコートで現れて、Pat Monahan が全編リードを歌うという段取りも無視して、自分のエゴでマイクを奪い取るってのは褒められたもんじゃないんじゃないですかね… Terry さん。

2010年1月10日

お買い物記録~Hollies

Hollies の Rock'n'roll Hall of Fame 殿堂入り記念として、手を出していなかった 70's Hollies の CD の中で、いまだ EMI からのリマスタリングで再発になっていない CD をお買い物。

調べてみると、微妙に品切れとかも多い模様。なので各国のサイトを駆使して在庫を検索。アマゾンの場合、ヨーロッパ3国(.co.uk/.de/.fr)は在庫はシェアしてるので、どこで注文してもいいんですが、今回は「In Stock」のところでおさえました。(見分け方は、どこか1国だけ Shipped in 24 hours でほかのところが 2~3 days なら、1ヵ所にしか在庫がないと思って OK。)Hollies を大量にストックしているとは思えないし、殿堂入りの余波で万が一売れちゃったら、次に出会えるのがいつになるか危うい、というのは中途半端にメジャーなグループの悲しいところです。送料は余計にかかっちゃうけど、以下のようにオーダー。

amazon.co.jp で Russian Roulette (1976)5317704 (1979)
amazon.de で Hollies Live Hits (1977)
amazon.fr で Write On (1976)A Crazy Steal (1978)
HMV Japan で Out On The Road (1973)

amazon.de と amazon.fr はそれぞれドイツ語、フランス語しかないので博打ですが、各国のサイトの作りはだいたい共通なので、当てずっぽうでもなんとかなるものです。ヘルプページは英語もありますが、ほとんど役にたちません。だって、Your Account で「何ができるか」は書いてあるけど、「どうやるか」は書いてないんだもの。そこは Google 翻訳などを駆使しつつ、荒野を進むのだ。
Write On はリイシューが 1999 年と古いため amazon.co.jp のカタログではマーケットプレイスからすごいお値段の出品しかなかったので、CD の販売元の France は Magic records のお膝元、Amazon.fr で注文。
残念ながら、リリース当時、ドイツなど数カ国でしかリリースされなかったという幻のアルバム Out On The Road は注文時点では amazon.co.jp には在庫なし、ということで HMV Japan で注文。

これでとりあえず一安心、と思ったら、Russian Roulette は「歌詞・解説付/デジパック仕様」と detail page にあるのですが、届いた商品はプラケースで解説なし。VIVID のシールは貼ってあったのですが、わざわざ日本仕様盤で買うのはひとえに解説のため。Amazon には返品し、HMV で買い直しとなりました。

とりあえず全部通して聴いてみた。今のところの結論は、これよりちょっと前に入手していた Hollies (1974)Another Night (1975) も含めて、僕は 60 年代 Hollies のビート感が好きなので、70 年代 Hollies はピンとこない感じ。でも、Hollies Live Hits のライブ音源はいいんだよね。まあ、オーヴァーダブしてるところもあるんですけど(ゴダイゴのライブ盤みたいにヴォーカルがダブルトラックになってるところがあるのでわかっちゃうよね)演奏はライブ感が出ていて、そこが良いんです。

まだ聴き込みが足りていないだけかもしれないので、これから強制ヘビーローテーションに入れてみる予定です。